suikaraについて

開館時間 10:30~18:00 / 休館日 火曜日・年末年始・ウークイ(旧盆最終日)

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ご利用案内

開館時間 10:30~18:00

休館日 火曜日・年末年始・ウークイ(旧盆最終日)

美しき布たちの物語に出会う。

首里というまちで

琉球の都、首里。
東シナ海や太平洋を見渡せる高台にありながら
豊かな湧き水と緑に囲まれたこのまちには、
王府のおひざ元で磨かれてきた染め、織りがあります。
首里染織館suikaraは、その伝統技術を学び、つなぐ場所として
路地や石垣に琉球の風情を残す、首里当蔵の地に生まれました。

ウムイをつなぐ場、ウムイがつながる場

王国は解体され、戦ですべてを失っても、
困難を乗り越え、伝統に新しい風を吹き込み、
五感を研ぎ澄ませ、重ねてきた技があります。
先人がつないできた手しごとが私たちの誇り。
その教えを肝(チム)に染め、私たちのウムイを次の世代へ伝えます。

出会う、感じる、ここから広がる

大切な誰かのために、時には祈りを込めて生み出された布は、
その美しさゆえに海を越え、時代の波を渡ってきました。
想いを染め、経糸と緯糸が織りなす出会いを、
島から島へ。そして世界へ。
知る、触れる、学ぶ、作る、使う、纏う、
愛でる、慈しむ、語らう。
染め織りにまつわることを、首里に住まう人、
首里を訪れる人と共に感じていきたい。
ここから広がる何かが、
あなたの日々に彩りを添えるように。

Syuri-ori

首里織とは

  「工芸の島」とも言われる沖縄。国の伝統的工芸品に指定されている16品目のうち、実に13品目を染め・織りが占めています。14世紀以降、東南アジアや中国、日本との交易の中で学んだ織りの技術を取り入れ、先人は琉球の気候風土に合うものへと変化させてきました。県内各地にそれぞれ特徴ある織りが受け継がれていますが、中でも王都首里では、王族・貴族、士族用に、色や柄ともに格調高く、麗美な織物が、織り継がれています。

  「首里織」という名称は、1983年に国の伝統的工芸品に指定される際、首里に伝わるさまざまな紋織や、絣織物を総称するネーミングとして採用されました。首里で多様な技法が育まれた背景には、外国との交流で技術がいち早く入ってくる地域であったこと、かつて島々から税として納められた布が集まったこと、首里の女性たちは王妃・王族にいたるまで織りをたしなみ、それらの技法を洗練された感覚と自由な発想で進化させてきたことなどがありました。特に王族のみが着た花倉織、王族・貴族が着た道屯織は、首里のみで織られた、特殊な技法でした。

  現在、首里織の原材料には絹、綿、麻などが使われ、染料は琉球藍やフクギ、テカチ、イタジイなどの植物染料のほか、布の用途によっては化学染料も用いられています。また、帯や着尺といった和装用の反物のほか、小物やインテリアなど織り手自身の自由な発想で商品開発が進められています。

首里織の技法

・首里花倉織 王族が着た夏衣。花織と絽織、紗織を市松、菱形模様または、前後、左右交互に織る。
・首里花織 両面浮花織、緯浮花織、手花織、経浮花織の紋織4種を花織とよぶ。士族以上が着ていた。
・首里道屯織 平織地の中に部分的に糸の密度を高くして織る。両面使用可能で男物官衣として使われた。
・首里絣 首里独特の「手結」の技法を使い、絣の原型とも言われる。手縞、綾の中、諸取切などの柄がある。
・首里ミンサー 緯糸を引き揃えて太く織る畝織と両面浮花織を組み合わせ、幅の狭い綿の帯を織る。

那覇伝統織物事業協同組合HPへ

Bingata

びんがたとは

  琉球で生まれた唯一の染め物で、すべての工程を手しごとで行うという伝統を大切にしています。南国らしい色彩感覚や、大胆にして緻密な意匠が特徴で、琉球王国時代に日本や中国、アジア各国との交流の中でもたらされた技法を磨き、デザインも影響を受けてきたと考えられています。

  琉球王国時代の記録によると、びんがたは型染めを意味する「形附」「型付」などと書かれ、カタチキと呼ばれていたようです。中でも、多色使いを「紅型」「びんがた」、藍の濃淡で染めるものを「藍型(イェーガタ)」と呼び分けていました。また、型を使わず、防染糊を入れた糊袋を絞りだしながらフリーハンドで柄を描き、そのあとで色を差す「筒描き」「筒引き」という技法もあります。筒引きでは主に風呂敷や舞台幕などが、今も作られています。

  今日、私たちが目にする踊り衣装のびんがたは、もともとは王族・貴族が着ていたものでした。大きな柄のびんがたは大変な手間と高い技術を要し、当時から高級品。一方で、絵画には、商人などの町百姓が小さい柄のびんがたを晴れ着として着ている様子が描かれています。それでも一般の庶民から見れば、びんがたは高嶺の花だったと言えるでしょう。

  琉球王国の解体、沖縄戦という二度の大きな危機を経て、先人の努力で現代へと受け継がれた琉球びんがた。亜熱帯の日ざしの中で生まれた美しい染めは、沖縄県の無形文化財や国の伝統的工芸品に指定され、琉球文化を象徴する存在として伝統的な琉装の世界を守る一方で、和装向けの色づかいやデザインの反物も生産されています。また、日常使いの小物やインテリア、アート作品など若手が活躍するフィールドも広がってきています。

琉球びんがた事業共同組合HPへ

Around the facility

周辺施設のご案内

首里んかい、いめんしぇーびり

首里染織館suikara 周辺のご案内

首里染織館suikaraは、首里城のおひざ元である首里当蔵にあります。
周辺には、首里城公園、沖縄県立芸術大学や、さまざまな史跡、おしゃれなカフェなども。
2026年には首里城正殿の復元が予定されているほか、中城御殿や松崎馬場、伊江殿内庭園の整備なども予定されており、今後は首里のまち歩きも楽しくなりそうです。

首里城公園公式サイト

沖縄県公式首里城復興サイト

沖縄県立芸術大学

首里振興会

首里まちづくり研究会

Suikara Movies

動画紹介

首里織

首里織紹介動画 / long ver
首里織紹介動画 / short ver
首里織紹介動画 / 15秒short ver

びんがた

びんがた紹介動画 / long ver
びんがた紹介動画 / short ver
びんがた紹介動画 / 15秒short ver

琉球王国と染織物

沖縄本島内 染織の産地紹介

喜如嘉の芭蕉布PV
知花花織PV
南風原花織・琉球絣PV
ウージ染めPV
読谷山織・読谷山ミンサーPV